骸骨が生きている人間と共に描かれ、時には手を取り合い、時には人々を襲い連れ去ろうとする。 死者と生者が共存するこれらの絵図は「死の舞踏」と呼ばれ、そこに着想を得た交響曲から昨今のゴスロリブームにまで引き継がれるに至っているが、その起源は14世紀頃よりヨーロッパ ...
Read More »Yearly Archives: 2014
ヴェサリウス解剖図 – De corporis humani fabrica libri septem-
自然科学が隆盛を極めたルネッサンス期。西洋医学はローマ帝国時代の医師ガレノスが大成したギリシャ医学の覆いから抜け出せず、その著述のままを踏襲する古代医学の解釈に終始していました。 その中にあって神聖ローマ皇帝の宮廷侍医の家系に生まれ育ったアンドレアス・ヴェサリ ...
Read More »珍貨孔方図鑑 – 江戸の古銭図鑑
珍貨孔方図鑑は『西洋銭譜』の著者でもある丹波国福知山藩主・朽木昌綱が収集した中国の古銭について、そのコレクションと研究成果をまとめた貨幣図鑑です。 朽木昌綱は書画に長けた殿様であったとともに、蘭学に熱心な研究肌の人物でした。参勤交代で江戸に住んで ...
Read More »西洋銭譜 – 江戸時代の貨幣図鑑
戦国期も遠い昔に過ぎ去った江戸時代後期、町民や武士の間では珍しい貨幣を集める“貨幣コレクション”がブームになり、コレクター向けの様々な古銭書が刊行されるようになりました。 その代表的な古銭書の一つが「西洋銭譜」です。 天明7年(1787)、西洋銭 ...
Read More »道策全集 – 復刻版
道策は実力十三段と謳われ、現代においても史上最強の棋士の一人に数えられています。 延宝五年(1677年)、師であった本因坊道悦の引退とともに、若干33歳で四世本因坊を襲名し、名人碁所に任じられました。この時、他の家元四家から一切の異論も出なかったと言われていま ...
Read More »雪華図説
雪華図説は下総国古河藩の藩主であった土井利位がまとめた、日本初の雪の結晶観察図鑑です。 まだ顕微鏡の解像度も低く、冷凍設備もなかった時代。利位は20年間に渡って観察を続け、86種類に及ぶ雪の結晶型を図版としてまとめました。 私家版としてごく少部数 ...
Read More »囲碁定石集 – 四十番碁立
本因坊道砂が徳川家康によって初代名人碁所に任じられて以降、囲碁は徳川幕府の庇護を受け、日本の国技の一つとして発展してきました。 戦乱の世が遠く過ぎ去り、江戸文化が成熟しはじめると、市井でも家元が開く道場で手ほどきを受ける者や趣味として嗜むもの、あるいは流しの碁 ...
Read More »小倉擬百人一首
子供の頃、日本人なら誰もが一度は遊んだ記憶のある小倉百人一首。 文明開化の足音が聞こえ始めていた江戸後期においてもその感覚は変わらず、小倉百人一首は古き良き日本の伝統を受け継ぐ絵カルタとして広く江戸庶民の間で親しまれていました。 そこに目をつけた ...
Read More »ヴォイニッチ手稿 – 完全図版集
1912年、古書籍商ウィルフリード・ヴォイニッチ(Wilfrid Michael Voynich)によって南ヨーロッパのとある古城から発見された古文書「ヴォイニッチ手稿(ヴォイニッチ写本)」。 100枚を越える紙葉(フォリオ)に描かれた謎の未解読文字と色鮮やか ...
Read More »解体新書-完全復刻図版集
安政三年(西暦1774年)、数百年にわたる五臓六腑思想から解き放たれ、観察に基づいた人体解剖図を掲載した解剖学書が刊行されました。 それが杉田玄白、前野良沢、中川淳庵らによる日本初の翻訳書「解体新書」です。 杉田玄白が解体新書を手がける事になった ...
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