Kindle本の制作にあたって、ユーザビリティの向上に欠かせないのが目次機能の設定です。
Kindleには論理目次とHTML目次の2種類の目次があります。本記事では、各OS端末で固定レイアウト型のKindle本とリフロー型のKindle本それぞれの目次機能をまとめました。
論理目次
論理目次はリフロー型と固定レイアウト型の両方のKindle本に適用可能な目次形式です。
メニュー項目内に表示されるため、わざわざ目次ページに移動する必要がない、電子書籍ならではの便利な目次機能です。
これまではAmazonのFire端末のみが対応していましたが、バージョン4.7以降のKindleアプリから、iOS端末でも論理目次が表示されるようになりました。固定レイアウト型で利用できる目次は論理目次のみですが、Android版のKindleアプリでは、固定レイアウト型の論理目次は未対応です。
論理目次は、本文内の目次とは別に作成する必要があります。
固定レイアウト型の場合は.ncxファイル内の目次情報を編集するかナビゲーションドキュメントを作成することで、論理目次に表示するページや表示内容を設定する事ができます。またリフロー型の場合は、次のHTML目次と合わせて作成できます。
漫画や写真集などでは、目次機能が設定されていないKindle本も多いですが、ページ数が多い場合や章立てになっている場合には、是非設定しておきたい目次機能です。
HTML目次
HTML目次は現在のところ、リフロー型のKindle本にのみ適用される目次形式です。
下の画像のようなテキスト形式で、通常は冒頭ページに配置され、ホームページのテキストリンクと同じように各テキストからリンク先ページに移動する事ができます。(『東海道五十三次』の目次ページを各端末で表示)
HTML目次は利用する端末のOSに関わらず表示されるため、KDPではHTML目次を“強く推奨される目次”と表記しています。
HTML目次の内容は、論理目次にも反映されるので、HTML目次が含まれているKindle本は論理目次も利用できます。制作方法は、使用するソフトやファイル形式によって異なりますが、KDPではナビゲーションドキュメントを使用した作成を推奨しています。
→Amazon KDP【ナビゲーションドキュメントを使用して目次を作成する】
また本サイトではKC2(Kindle Comic Creator)を使用した固定レイアウト型Kindle本の制作と論理目次の設定についてもまとめています。ご興味ある方は是非こちらもチェックしてみてください。