珍貨孔方図鑑は『西洋銭譜』の著者でもある丹波国福知山藩主・朽木昌綱が収集した中国の古銭について、そのコレクションと研究成果をまとめた貨幣図鑑です。 朽木昌綱は書画に長けた殿様であったとともに、蘭学に熱心な研究肌の人物でした。参勤交代で江戸に住んで ...
Read More »西洋銭譜 – 江戸時代の貨幣図鑑
戦国期も遠い昔に過ぎ去った江戸時代後期、町民や武士の間では珍しい貨幣を集める“貨幣コレクション”がブームになり、コレクター向けの様々な古銭書が刊行されるようになりました。 その代表的な古銭書の一つが「西洋銭譜」です。 天明7年(1787)、西洋銭 ...
Read More »道策全集 – 復刻版
道策は実力十三段と謳われ、現代においても史上最強の棋士の一人に数えられています。 延宝五年(1677年)、師であった本因坊道悦の引退とともに、若干33歳で四世本因坊を襲名し、名人碁所に任じられました。この時、他の家元四家から一切の異論も出なかったと言われていま ...
Read More »囲碁定石集 – 四十番碁立
本因坊道砂が徳川家康によって初代名人碁所に任じられて以降、囲碁は徳川幕府の庇護を受け、日本の国技の一つとして発展してきました。 戦乱の世が遠く過ぎ去り、江戸文化が成熟しはじめると、市井でも家元が開く道場で手ほどきを受ける者や趣味として嗜むもの、あるいは流しの碁 ...
Read More »小倉擬百人一首
子供の頃、日本人なら誰もが一度は遊んだ記憶のある小倉百人一首。 文明開化の足音が聞こえ始めていた江戸後期においてもその感覚は変わらず、小倉百人一首は古き良き日本の伝統を受け継ぐ絵カルタとして広く江戸庶民の間で親しまれていました。 そこに目をつけた ...
Read More »解体新書-完全復刻図版集
安政三年(西暦1774年)、数百年にわたる五臓六腑思想から解き放たれ、観察に基づいた人体解剖図を掲載した解剖学書が刊行されました。 それが杉田玄白、前野良沢、中川淳庵らによる日本初の翻訳書「解体新書」です。 杉田玄白が解体新書を手がける事になった ...
Read More »浮世絵源氏物語 – 源氏五十四帖
紫式部によって完成された世界最古の長編小説・源氏物語は、今でこそその原本は失われているものの、平安時代より様々な形で引き継がれてきました。 そして江戸時代になると一般庶民にも手の届く身近な存在となり、多くの版元によって様々な形態で刊行されました。 ...
Read More »相撲錦絵
相撲の歴史を紐解いていくと、その端は日本国創世神話の中に記された古代日本人の力比べにまで遡る事ができます。 「古事記」の中では建御名方神(たけみなかたのかみ)と建御雷神(たけみかづちのかみ)が出雲の国をかけて争い、建御雷神が勝利を収めたと伝わっています。 &n ...
Read More »歌舞伎十八番
日本が世界に誇る伝統芸能、歌舞伎。その長きにわたる歴史の中で七代目市川團十郎が市川宗家のお家芸として選定した演目が「歌舞伎十八番」です。 「助六」「勧進帳」「暫」「関羽」…初代團十郎や二代目團十郎が演じたと言われる18演目の中には、七代目の時代にオリジナルの台 ...
Read More »朝顔三十六花撰
江戸時代後期、嘉永から安政の世にかけて沸き起こった園芸ブームの中で、花や葉の色や形の変化を楽しむ、「変化朝顔」という品種群が産み出されました。 もちろん、当時は遺伝子操作や培養などのバイオテクノロジーはありませんでしたが、経験と観察の積み重ねから、品種改良や突 ...
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